帝国データバンクの調査から読み解く経営者が意識すべきリスク要因
今回は、2021年に帝国データバンクが実施したアンケート調査から「経営者が懸念する事業継続を困難にさせる要因」について確認します。
こちらの内容は、大企業及び中小企業の経営者に自社の事業継続を困難にさせる要因リスクは何かをアンケート調査したものとなります。
「自然災害」や「感染症」以外のリスク要因にも注意
内容は、1位の自然災害(72.4%)から10位の物流の混乱混乱(25.4%)まで様々な要因リスクを認識していることが確認できます。
特徴的なのは「自然災害」と「感染症」へのリスク意識は高いものの、3位以下のリスク要因に関しては一気にパーセンテージが低くなっており、3位以下も事業継続を困難にさせるリスクがありますが、その意識は低いということが確認できます。
企業規模で異なる「リスク要因の意識の差」
大企業で特徴的なのは「情報セキュリティー上のリスク」「自社業務管理システムの不具合・故障」「情報漏洩・コンプライアンス違反の発生」など、自社内の要因リスクに高い意識があるところです。
中小企業で特徴的なのは「取引先の倒産」というリスク要因が大企業と比べると高く、取引先の経営状況次第で自社が事業困難に陥ってしまうという、中小企業ならではの意識の高さがあるところです。
経営者の皆さんは、まずは「自然災害」「感染症」の2大事業継続困難リスクへの対応に取り組んで頂くとともに、自社内や取引先などに潜むリスクに意識を傾け、BCPに取り組むことが重要と言えるでしょう。